日本初のプロ野球団「日本運動協会」のお披露目から100周年!

2020年(令和2年)11月15日(日)[ブログ番号:11]

跡地・発祥の地めぐりシリーズ #3

先月のブログで、東京ドーム内にある野球殿堂博物館で日本初のプロ野球チームと言われる「日本運動協会」の展示を見に行ったことを書きました。

私はTwitterもやっていて、そのブログのリンクをハッシュタグ付きでツイートしました。そしたらなんと、野球殿堂博物館の公式アカウントに「いいね」を付けていただいただけでなく、「ブログでご紹介くださりありがとうございます!」というコメントまでいただきました!

インターネットという大海の中にあって、個人のブログはほとんど見つけられず漂っているものです。以前やっていたブログでもいろんなイベントなどに行った記事を書き、Twitterでハッシュタグ付きでリンクも貼っていましたが、ときどきたまに公式アカウントにリツイートやいいねを付けていただくことはあったものの、コメントをいただいた経験は皆無。

だから今回コメントまでいただき、ホントにうれしかったです。ありがとうございました。

さて、野球殿堂博物館で日本運動協会の展示をみていましたら、1920年(大正9年)11月15日にお披露目の会が行われた、とパネルに書いてありました。

日本運動協会は結成から数年で解散を余儀なくされた幻のチームで、私も以前から関心があったものの、実態はよくわかっていませんでした。「お披露目の会」というのがチームの発足日なのかよくわかりませんが、とりあえず今日でちょうど100周年、ということになりそうです。

(撮影地:東京都文京区後楽(野球殿堂博物館内) 撮影日:2020年10月16日)

ところで、日本運動協会とは、日本初のプロ野球チームと書きました。

おそらく多くの方は、「日本初のプロ野球チームって、ジャイアンツじゃないの?」と思われたと思います。たしかに現存するプロ野球チームで最古なのは、読売ジャイアンツで間違いなく、発足は1934年(昭和9年)です。

しかし、それより14年も前の1920年(大正9年)に、早稲田大学野球部OBの河野安通志、押川清、橋戸信が中心となって、日本運動協会というプロ野球チームが結成されていたんです。

公益法人のような名称ですが、合資会社(その後株式会社に改組)で、現在の東京都港区海岸3丁目、ゆりかもめ芝浦ふ頭駅近くにあった「芝浦球場」という専用球場を持ち、入場料を取って野球の試合を見せていて、形態としても完全なプロのチームだったのです。

また、当時は世間から低くみられていたプロ野球に対するイメージを高めるため、大卒サラリーマンに匹敵する給料が選手に支払われたほか、合宿制で、野球の練習に加えて英語や数学、簿記などの学習を義務付け、人格形成のための教育も実施されたそうです。

しかし芝浦球場は1923年9月に発生した関東大震災の救援物資の集積場として陸軍司令部に接収され、復興後も返還されることはなかったため、日本運動協会はチームの存続は困難として残念ながら解散してしまったそうなんです。

ということで、活動期間は数年とはいえ、野球史研究者や私のような野球史愛好家の間では、日本運動協会が日本初のプロ野球チームとして認識されています。

そんなわけで、世間的にはほぼ知られていない日本運動協会ですが、実は本拠地だった芝浦球場の跡地の看板があるんです。それを見に行ってきました。

👇ゆりかもめ・芝浦ふ頭駅の近くに港区立埠頭少年野球場があります。

(撮影地:東京都港区海岸 撮影日:2020年10月16日)

👇野球場の脇に「芝浦球場 跡地」の看板が立っていました。日本運動協会のことも書いてありますね。

(撮影地:東京都港区海岸 撮影日:2020年10月16日)

👇少年野球場ながらスタンドもあり、看板の横からスタンドに向かう階段もあります。私が行った日は試合は行われていなかったため、立ち入り禁止の鎖がかかっていました。

(撮影地:東京都港区海岸 撮影日:2020年10月16日)

👇少年野球場とはいえ、グラウンドは全面人工芝で、ブルペン(ピッチャーが投球練習する場所)も完備されている、かなり本格的な野球場です。

(撮影地:東京都港区海岸 撮影日:2020年10月16日)
(撮影地:東京都港区海岸 撮影日:2020年10月16日)

👇実は、4年前にもこの野球場に行っていて、その時は試合も行われていてスタンドにも入りました。

(撮影地:東京都港区海岸(区立埠頭少年野球場内) 撮影日:2016年12月4日)
(撮影地:東京都港区海岸(区立埠頭少年野球場内) 撮影日:2016年12月4日)

ところで、先ほどの芝浦球場の跡地の看板に書かれた説明をよく見ると、「この埠頭公園付近に「芝浦球場」が建設されました」と書いてありますね。つまり、厳密には埠頭少年野球場が芝浦球場の跡地ではないようです。

👇野球殿堂博物館の公式Twitterには、芝浦球場の当時の地図と現在の地図を重ねたツイートもありました。

地図を元に、芝浦球場の跡地にも行きました。埠頭少年野球場から歩いてすぐのところです。

👇中央の道路の両側のブロックが、芝浦球場があった場所のようです。現在は、倉庫街になっています。

(撮影地:東京都港区海岸 撮影日:2020年10月16日)

👇芝浦球場のグラウンドの中央から埠頭少年野球場方面に向かって撮りました。

(撮影地:東京都港区海岸 撮影日:2020年10月16日)

以上