「築地」の地名の由来は? 築地本願寺に行きました!

2020年(令和2年)12月25日(金)[ブログ番号:16]

神社・仏閣めぐりシリーズ #2

今日は待ちに待ったクリスマス。WHO(世界保健機関)が「サンタクロースは新型コロナウイルスの免疫を持っていて、プレゼントを配るために世界中を移動できる」との声明を発表しましたので、一安心ですね!

そんな日のブログとしては何ですが、お寺に行った記事を書きたいと思います。

当ブログは今年10月より開始しましたが、最初の記事は、東京・築地にある「電信発祥之地」の碑を見に行った記事を書きました。

その碑の近くに、築地本願寺というお寺がありますので、帰りに寄ってお参りしてきました。

築地本願寺は、江戸時代初期、京都の西本願寺の別院として、現在の日本橋横山町のあたりに建立されました。

その後、明暦の大火により本堂が焼失、江戸幕府より移転を命じられ、なんと移転先に割り当てられたのは海の上!そこで、門徒が力を合わせ海を埋め立てて新しい本堂を再建したそうです。

「築地」とは「土地を築く」と書くことからもわかるように「埋立地」という意味。かつて日本最大の卸売市場があったことでおなじみの「築地」という地名の由来は、築地本願寺を作るために埋め立てた土地だったことに由来していたんです。

その後、大正12年(1923年)に発生した関東大震災で、またまた本堂が焼失。昭和9年(1934年)に現在の本堂が再建されました。

再建された本堂を設計したのは、日本建築史研究の第一人者である伊東忠太博士です。伝統的な日本の寺院とは一線を画す、古代インド様式の本堂なのです。

伊東博士は、帝国大学(現在の東京大学)の工科で西洋建築を学んだものの、伝統的な日本建築の価値を高く評価し、当時は欧米に留学するのが通常のところ、日本建築のルーツを求めて中国やインド、中東の建築を見て回っていたそうです。

ちなみに、先月鎮座100周年を迎えた明治神宮も、伊東博士が設計に加わっています。

👇およそ日本の寺院とは思えない、築地本願寺の本堂の外観です。素晴らしいです!2011年には、国の重要文化財に指定されています。

(撮影地:東京都中央区築地 撮影日:2020年10月14日)
(撮影地:東京都中央区築地 撮影日:2020年10月14日)

本堂の中も荘厳な雰囲気で素晴らしいです。中にいらした警備員の方に、ダメ元で「写真撮ってもいいですか?」とお聞きすると、なんと、あっさり「いいですよ」との返答!!

他の参拝者に配慮しつつ、内部の写真も撮ってきちゃいました!

(撮影地:東京都中央区築地(築地本願寺内) 撮影日:2020年10月14日)

さて、お寺をお参りして楽しみなのが、御朱印をいただくことですよね。御朱印とは、専用の御朱印帳を持っていくと、お寺の御本尊の名称などを筆書し、その上からハンコを押していただける、というものなんです。日付も書いていただけるので、全国各地の神社・仏閣にお参りに行った際に御朱印をいただくと、旅の記念にもなるのでおすすめです。

しかし、築地本願寺では御朱印はいただけません。それどころか、お寺には付き物のお札やお守りの類も、一切ないんです。

というのも、築地本願寺は浄土真宗(本願寺派)のお寺。浄土真宗のお寺には、お守りの類は一切置いていないのです。

浄土真宗のベースになっている考え方は「他力本願」。現代でも一般的に「他力本願」という言葉はよく使いますよね?意味としては、自分で努力もせず、いつも他人にばかり頼っているダメなやつ、というニュアンスですよね?

他力本願はもともと仏教の言葉なのですが、本来の意味は全く違っています。仏教で言う「他力」とは、阿弥陀如来様の御慈悲のこと。

つまり、仏様に自分からお願い事をしたり、真理を追求したり(=自力本願)なんかしなくても、日々信心深く生活していれば、自ずと阿弥陀如来様が救ってくださる、というのが「他力本願」の意味なのです。

それゆえ、願掛けのアイテムであるお札やお守りの類はそもそも必要がない、ということだったんですね。

👇しかしながら、御朱印を楽しみにしている参拝客もあろうかと、自分で押す記念スタンプが置いてありました。私も、いつも持ち歩いているスタンプ帳に押しました!

(撮影地:東京都中央区築地(築地本願寺内) 撮影日:2020年10月14日)

👇御朱印がない理由も、書いてありました。

(撮影地:東京都中央区築地(築地本願寺内) 撮影日:2020年10月14日)

さて、上の写真の御朱印が置いていない理由の中に、「追善供養を行わない浄土真宗」と書かれていますね。追善供養とは、死んだ人の冥福を祈ることです。浄土真宗は死者の冥福を祈らない、とはどういうことなんでしょうか!

日本の多くの仏教では、人は死ぬとお釈迦様のお弟子さんになる、と考えます。そこで修行をし悟りを開いたら(これを「成仏(じょうぶつ)」と言います)極楽浄土に行って幸せに暮らせるのです。

そこで、現世に残っている我々は、死んだ人があの世でしっかり修行し極楽浄土に行けるように、お祈りしたり、人のためになることをして徳を積んだりしてサポートします。これが追善供養、冥福を祈る、ということなんです。

ところが、浄土真宗はそもそも「他力本願」の考えですから、生前から信心深く生活している人は、死んだら修行ゼロで即成仏できるんです。だから、現世にいる人も、冥福を祈る必要がない、というわけ。

ですので、浄土真宗は、一般的な仏教ではおなじみの位牌も無し、線香を焚いたりするのも無し、なんです。

👇お守りも何もないため、参拝記念カードを持ち帰ることができるようになっていました!

(撮影地:東京都中央区築地(築地本願寺内) 撮影日:2020年10月14日)

それでは皆様、メリークリスマス!!(どんな終わり方だ!)

以上