今年の成人式は中止になっても…21歳、22歳でやってもOKですね!

2021年(令和3年)1月11日(月)[ブログ番号:22]

今日は「成人の日」ですね!しかし、COVID-19(新型コロナウイルス)の感染者数が年末年始に急増し、ついに政府は先週の木曜日に、昨年4月以来2度目の緊急事態宣言を発出、それを受けて、成人式を中止する自治体が相次ぎました。

それに対して、「20歳の成人式は一生に一度の思い出なのにヒドい!」と、憤りの声も上がっているようです。

その気持ちはよくわかりますが、ウイルス感染症は人間がコントロールできるものではなく、現状を見ると仕方ないのかな、と思います。むろん、若者は感染しても重症化したり死亡したりする例はかなり稀ですが、若者が保菌者として感染の拡大を促してしまう恐れもありますので、今は我慢のしどき、といったところでしょうか。

誰しも自分の人生について、理想のライフコースというものを持っています。しかし、現実には、理想通りに進む人は少数派。

もちろん自分自身の努力不足という場合もありますが、自分ではいかんともし難い、外部要因、社会環境的要因で人生設計が狂ってしまうことも多々あると思います。

そんな時、時代のせいにして、自分の悲運を嘆き悲しむのもいいのですが、それだとあまりに生産性がありません。いかに自分の心に折り合いをつけて、いち早く軌道修正して次善の策でリスタートするかが大事だと思っています。

政府の新型コロナウイルス対策の分科会で会長を務める尾身茂さんは、ちょっと変わった経歴を持っています。

尾身会長は、現在も多数の東京大学合格者を排出する名門校の筑波大学附属駒場高校(当時は東京教育大学附属駒場高校)に入学し、東大進学を目指し、大学を出た後は外交官か商社マンになろうと考えていたそうです。

しかし、なんと受験年の1969年は東大紛争(学生運動)が激化して東大の入試が中止になってしまったんです。

それで、仕方がないので(といっても、かなりの難関大学ですが)慶應義塾大学法学部に進学します。

ところが在学中に医学の道に進みたいという思いが強くなり、両親から勘当同然の猛反対を受けながらも、慶大を中退して新設された自治医科大学を受験、見事に合格し第一期生として入学するのです。

成人式や大学入試の中止だけなら命を奪われることはありませんが、もちろん戦争や災害などで無念にも命を落とす若者もいます。

今月17日で発生から26年を迎える阪神・淡路大震災。早朝に発生した直下型地震ということで、自宅の崩壊や家具の転倒などで下敷きになる人が多く、6000人以上もの方が亡くなりました。

阪神地区は大学も多数あり、地方から出てきて一人暮らしをする大学生も多く犠牲になりました。当時、私も東京で一人暮らしで大学に通っていて、新聞に載っていた犠牲者の氏名と年齢の一覧をずっと追っかけたのを覚えています。

私と同年齢か、それよりも若い人が短期間で多数なくなる、という経験はリアルタイムでは初めてでしたので、ショックでした。

もちろん、過去にそのような出来事があったからといって、今年20歳になられる方も成人式を我慢すべき、という理屈にはなりません。でも、今は100年に1度クラスのはやり病が世界中で蔓延している有事です。

しかし、新型コロナウイルス感染症の流行は、永遠に続くものでもありません。いつかは必ず終息します。だから、コロナ禍が落ち着いたら、今回中止にした自治体は、改めて成人式を開催してほしいな、と思います。

それでも「20歳に成人式をすることに意味がある」とこだわる方は、かなりの教条主義的というか、融通が効かなすぎ、と思います。

「20歳で成人」とされているのは明治時代以降で、たぶん単に数字的に区切りがいいから決められたものだと思います。現在は選挙権も18歳に引き下げられ、高校を卒業して就職された方は社会人2年目、大学に進学された方は卒業まで2年と、意外と中途半端な年齢が20歳です。

古代や中世には元服という、成人として認められる通過儀礼の儀式がありましたが、それも12歳から16歳くらいが「成人」となる年齢とされたようです。当時の寿命から考えると、20歳は社会の一線で活動していなければいけない年齢ですから、「20歳で成人」というのは遅すぎです。

逆に現在は平均寿命も伸び、それだけでなく、健康寿命も伸びて、かなり歳をとっても、若い人と変わらない活動量の人も多いです。20歳どころか30歳でやっと「成人」になってもいいくらい、人生に余裕がある時代です。

そう考えると、「20歳で成人式」に拘らなくても、21歳でも22歳でも成人式をやって全然OKだと思っています。

以上