「ウイルス」も「ワクチン」もラテン語が由来でした!

2021年(令和3年)1月18日(月)[ブログ番号:23]

言葉の豆知識シリーズ #2

インターネットの発達で、いろんな国の言葉で気軽にコンテンツが見られるようになりましたよね〜。

私も、英語のリスニングに少しでも慣れようと、アメリカやイギリス、オーストラリアなどの放送局のテレビやラジオ放送をインターネットで視聴しています。

この1年は、日本と同じく、海外のテレビも、COVID-19(新型コロナウイルス)関連のニュースが中心です。

それで、アメリカのニュース放送を見ていますと、頻繁に使われる単語で、日本での言い方とちょっと違っているもの2つが気になりました。

それは「coronavirus」と「vaccine」です。発音としては、前者は「コロウナヴァイルス」、後者は「ヴァクシーン」です。

「コロウナヴァイルス」は「ロウ」の部分にアクセントがあるのが日本とは異なりますが、なんとなく「コロナウイルス」のことだな、と想像がつきました。

一方、「ヴァクシーン」の方は、最初はわからなかったです。「バックシーン」ってなんだろうな?って感じで。

幸い、字幕が出ていましたので、「ワクチン」のことだとわかりました。

そんなわけで、「ウイルス」は英語では「ヴァイルス」、「ワクチン」は「ヴァクシーン」と発音することがわかりました。

日本における医学用語、特に戦前に入ってきた医学用語は、ドイツ語由来のものが多いです。

ですので、私は「ウイルス」も「ワクチン」も、ドイツ語での発音なんだろうな、と思い調べました。

そしたら、なんと「ウイルス」はドイツ語でも英語のスペルと一緒の「virus」で発音は「ヴィールス」。そして、「ワクチン」はスペルが「vakzine」で発音は「ヴァクツィーナ」だったんです!

つまり、英語もドイツ語も、どちらも「ヴ」で始まる単語だったんです。

じゃあ、なんで日本では「ウイルス」や「ワクチン」って言うようになったんでしょうか?

もともと、日本でも「ウイルス」は「ビールス」と言うのが主流だったようです。

しかし、1953年(昭和28年)に「日本ウイルス学会」が発足すると、研究者の間でもマスコミでも「ウイルス」派と「ビールス」派に別れていったようなんです。

しかし、どのような経緯かはわかりませんでしたが、次第に「ウイルス」派が主流となり、現在、日本での正式な言い方は「ウイルス」に統一されたようです。

「ウイルス」の語源は、毒や粘液を表すラテン語「virus」で、発音は「ウィールス」。

一方、「ワクチン」の語源は、ラテン語で「牛」を意味する「vacca」。発音は「ワッカ」です。

世界初のワクチンは、伝記でもおなじみのイギリスの免疫学者、エドワード・ジェンナーが作った天然痘ワクチンです。

天然痘ワクチンは、牛痘という牛の病気のウイルスから作られたことから、「ワクチン」の語源は「牛」なんです。

日本での言い方である「ウイルス」も「ワクチン」も、英語やドイツ語を飛び越えて、大元の語源であるラテン語の発音「ウィールス」「ワッカ」に由来していたんです。

ということで、我々は、知らず知らずのうちにラテン語を使っていた、ということになりますね!

以上