東日本大震災から10年です。

令和3年(2021年)3月11日(木)[ブログ番号:32]

雑感

東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)が発生したのは、2011年3月11日金曜日午後2時46分でした。つまり、今日でちょうど10年、ということになります。

私は当時は現在と同じ千葉市美浜区に住んでいて、発生時は東京都中央区にある会社で勤務中でした。お昼を食べたあとの、午後のまったりとした時間帯での突然の大揺れで驚きました。

そのあと一切の業務は停止となったものの、当日は首都圏の鉄道は全て終日運休となったため、翌日の昼まで会社にいて一睡もせず、ネットで情報を見ていました。

東北地方の太平洋沿岸では大津波が発生し、刻一刻と被害状況が伝えられるたび、ものすごいショックを受けた覚えがあります。夜になって原子力発電所が爆発した、との一報も入ってきて、この国はどうなってしまうのか、と思いました。

翌日になっても、千葉方面の鉄道は、JRも京成も津田沼どまり。たしか、千葉市内の鉄道はまったく動いていなかったと思います。

しかたがないので、とりあえず津田沼駅まで行き、そこから自宅までは10kmくらいありますが、2時間以上かけて歩いて帰りました。

幸い自宅や自宅の周囲はほとんど被害はなく、水道もガスも通じていて、計画停電も1回もありませんでした。しかし、少し離れた町内では何日も断水していたようで、また、千葉市内でも稲毛区では数回の計画停電があり、夜にJR総武線の稲毛駅に降り立ったら、周辺がまさに漆黒の闇、と呼ぶにふさわしい光景だったのを覚えています。

スーパーやコンビニも、1週間くらい売り場の棚がスカスカ、といった状況で、災害の怖さを少しだけ体験しました。

先月13日の深夜には、東北地方で大地震が発生し、また、今月5日にはニュージーランド沖でも大地震がありました。

思い返せば、東日本大震災の約1ヶ月前にもニュージーランドで大地震が発生、日本からの留学生も多数が犠牲となりました。

このことから、近々日本でもまた大地震があるのではないか、と心配する声もあるようですが、科学的には関連はあまりないようです。

といっても、まったく安心できる話ではありません。というのも、日本列島もニュージーランドも、太平洋プレートを取り巻くように連なる環太平洋造山帯の上にあるのですが、なんと、地球上の地震の9割は太平洋プレート上で発生し、さらに、7割は日本列島近辺で発生しているのです。

この30年を見ても、北海道から九州まで、日本各地で大地震が発生し、もはや国内に地震の起きない地域はないといっても過言ではない状況です。

また、先月の東北地方で発生した大地震も、なんと、10年前の東日本大震災の余震だそうです。つまり、地球時間と人間の生活時間はまったく次元が違うのです。地球時間からしたら、10年はほんの一瞬。

今後も日本国内で大きな地震が繰り返し起きることは確実ですが、それがいつどこで発生するのか、ということは、現代科学をもってしても、全く予測できていません。地球のスケールが大きすぎて、人智が追いついていない、といった感じだと思います。

ですので、日本に住む以上はそのことを割り切って受け入れて、日頃の備えをしていくことが大切です。

かくいう私は…いちおう、自宅の家具などは突っ張り棒など転倒防止策は講じていますが、非常持ち出し袋といった準備はほとんどしていません。独り身なので、命さえあればなんとかサバイブできるかな、と高を括っているところもあるのですが、今回を機に、私個人の防災計画も見直して整備していこうと思います。

私は10年前はガラケーだったこともあり、今ほど写真を撮る習慣がありませんでした。だから、東日本大震災の時の写真もほとんどないのですが、写真フォルダーを探したら、震災約3ヶ月後の自宅の近所を撮影した写真がありました。

私の住む千葉市美浜区は全域が戦後の埋め立て造成地で、液状化現象が発生した地域でもありました。液状化現象とは、埋立地など水分を多く含む土地で見られる現象で、地震の揺れによって地盤が液体のように柔らかくなる現象のことなんです。

この現象により、美浜区内の各所でも道路が湾曲したり、電柱が傾いたりした被害が発生しました。しかも、すぐに復旧工事が実施されず数ヶ月そのままになっていたので、いつか電柱が倒れてこないかと、ヒヤヒヤしながら歩いていました。

👇道路の縁石がガタガタになっています。

(撮影地:千葉市美浜区稲毛海岸 撮影日:2011年6月5日)

👇側溝が浮き出て湾曲しています。

(撮影地:千葉市美浜区稲毛海岸 撮影日:2011年6月5日)

👇地震の発生から3ヶ月経っても舗装し直されない歩道の様子です。

(撮影地:千葉市美浜区稲毛海岸 撮影日:2011年6月5日)

👇電柱がかなり傾いています。横に新しい電柱が立っていますね。たぶん、電柱の工事が始まったので記念に写真を撮ったのだと思います。

(撮影地:千葉市美浜区稲毛海岸 撮影日:2011年6月5日)

👇現在の、上の写真とだいたい同じ場所から撮影した写真です。ぐにゃぐにゃに曲がっていた歩道もきちんと直されています。

(撮影地:千葉市美浜区稲毛海岸 撮影日:2021年3月7日)

👇反対側も。電柱が一斉にお辞儀しているみたいになっています。

(撮影地:千葉市美浜区稲毛海岸 撮影日:2011年6月5日)

👇現在の、だいたい同じ場所から撮った写真です。10年前に比べお店がなくなり寂しい感じになっていますが、これは震災とは関係なく、この地にあったショッピングセンターがその後撤退してしまったからです。

(撮影地:千葉市美浜区稲毛海岸 撮影日:2021年3月7日)

最後に。液状化現象は地盤がゆるくなるため、建物が傾いたり、道路やライフラインが寸断されたりと、大きな被害をもたらすのですが、実は良い面もあるのです。

というのは、地震による死者がほとんど出ない、ということなんです。過去に発生した大地震でも、液状化した地域では死者がほとんど出ていない、というデータがあるのです。

これには理由があって、液体は地震波を通しにくいという性質があるため、液状化している地域では、揺れがゆっくりになり、建物が倒壊したとしても、ゆっくり倒壊していくので、避難する余裕があるためだと言われています。

つまり、液状化現象が発生する地域というのは、街全体が天然の免震装置、大きなクッションの上にある、といった状態で、メリットもあるんですね。

以上